top of page

ミートボールは危険?


 以前勤めていたお店で食品添加物についての勉強会がありました。お話をされた安部司さんはこの世界では有名な方で、添加物の営業で日本一のセールスを達成したそうです。そんな安部さんが職を投げ捨てこれまでとは一変して、添加物の怖さを訴え始めたきっかけが、ご自分の子供さんの誕生を祝う夕食の席でのことだったのです。

 いつもスーパーの客引きの目玉で棚に並べられているミートボールのレトルト袋。その日もアツアツの袋から我が子のお皿にプリプリの団子が並べられました。いつもは残業で妻子が普段どんなものを食べているか見ることもなかった安部さんは、この光景を見て背筋が凍りつく思いをします。覆いかぶさるようにそのミートボールの皿を隠し、立ち上がってゴミ箱に投げ捨てたそうです。この顛末でこの日はぶち壊しです。

 妻に聞くといつも安くで買えるし子供も特にお気に入りで、誕生日の今日の食卓にもせがまれて用意したと云います。このミートボールの素性について誰よりも知っていたのは安部さん自身で、これほどの傑作はないだろうと自負さえしていました。まさか自分が開発した商品が可愛い我が子の大好物とは…穴があったら入りたい、大きな十字架を背中にからったような気持だったそうです。

 食品添加物のありとあらゆる物を駆使して、とても肉とは言えないものをジューシーな肉汁たっぷりのものに化けさセるのに、相当な年月を掛けて編み出したものだからでした。安くで販売してもそこそこの利益が見込めるように、この業界で培ってきた経験をすべて出し切って開発してきたのです。

 この夜の出来事から安部さんは会社を辞め、添加物の『明』と『暗』を全国で語り始めました。今の世の中で食品添加物を避けて通るわけにはいかないが、どういうものかを知ってその後どうするかを判断してほしいと安部さんは言います。便利な面もあり必ずしも否定するものではないが、やはり不透明な部分や健康上憂慮することが多いそうです。

 目の前に蓋つきの透明な容器に真っ白い粉末が入ったものが並びました。一つ一つ中身の説明をしながら、丼を一つ用意させたうえでベースになるもの、補助的に加えるもの、あったらもっと味が引き立つものなどと加えていき、最後にお湯を注いで出来上がったのが某有名メーカーのラーメンスープの味でした。

 同じ味付けでポテトチップスもできると云います。レモン味のビタミンCを想像させる某メーカーの清涼飲料水もこのような白い粉の組み合わせで作られているそうです。

 普通の生活をしてスーパーでの買い物やコンビニや弁当屋での食事をしている人は、一日に70~80品目もの食品添加物を体の中に入れることになるそうです。食べ物の裏側にはシールが貼ってあり、見た目にはそんなに入っていないように思えますが、業界では都合のいいように隠されたことがあるんです。

 そのあたりの内情をご本人自らが出演されている動画がありますので、ちょっと長いですが興味のある方はぜひご覧ください。


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page